二つの世界祈祷日礼拝

 3月4日は世界全体で、女性たちが中心となって世界祈祷日が行われる日。川崎鶴見地区婦人委員会主催の世界祈祷日に、今年も参加してきました。まぶね教会からは地区婦人会担当役員のKさんが実行委員会に出て準備を進めてくれていました。今年のテーマは「こどもたちを受け入れなさい、そしてわたしも」、テーマの国はキューバでした。あらかじめ、キューバの国花であるマリポーサの花の形に切り抜いた白い紙に、各教会ができることを書いてくることになっていました。その紙をボードに張って各教会の決意が、紹介されました。各教会の女性たちが、プログラムの朗読を受け持ち、キューバという国の豊かさと、直面している問題の大きさとに思いをはせました。今年のテーマにそって、T牧師が大変わかりやすく考えさせられるメッセージを語ってくださいました。日本社会の中の見えにくい世代間差別や、母親を取り巻く状況の変化の中でイエスの使信をどう聞くのかについて。12教会74名の参加で地区の女性たちが共に集うことで大いに励まされました。

 夕方は、五反田にあるドイツ語福音教会で行われた世界祈祷日の集まりに初めて参加してきました。平日でないとなかなか他の教会は訪ねられないので、良い機会と思い参加しました。ドイツ語福音教会は静かな住宅地にあり、会堂は和のテイストを生かした障子のような和紙と木を組み合わせた正面の壁に十字架が掲げられていました。入口をはいるとまず係の方が胡蝶蘭の花を胸元にかざってくれました。家族的な雰囲気で、全体で14名の参加でした。半円形に置かれた椅子の中央の床に木の十字架を置き、たくさんの丸いろうそくが平置きにされて、受難の象徴である赤い布が置かれていました。そこに、聖書、ろうそく、マリンバなどが、朗読と共に順番に置かれてゆきました。式文の内容は日本語のものとほぼ同じですが、プラスして中南米の讃美歌が多くはいっていました。また伴奏のCDが準備されていて讃美歌を歌う度にかけられました。ドイツ教会の世界祈祷日の準備の周到さに改めて驚きました。主任牧師は女性で親しみやすい雰囲気の方でした。牧師がキューバの現状を詳しく伝えてくれ、その後一人ひとりが決意のメッセージを書きました。

終わって別室で皆が持ち寄ってきたキューバの料理をいただきました。様々な種類のお豆の入ったスパイスのきいたリゾット、鶏肉と野菜のスパイシーな煮物、野菜スープ、サラダにフルーツにケーキ。全部食べきれませんでした。このドイツ語教会は30家族がメンバーだとのこと。規模としては100-120名位になるのでしょうか。カトリックのシスターも参加しておられ、普段からエキュメニカル(超教派)活動を大切にしていることが伝わってきました。親密でオープンな雰囲気での女性たちの祈りの集いもまた良いものでした。