まぶね食堂便りNo.2 3周年記念おめでとう号

まぶね食堂は、2017年2月にスタート。2020年2月で3周年を迎えます。
毎回、40~50名の参加がある会へと発展しました。

始めた当初は、こども0名という回が続き、しょげていたことが夢のようです。
これもかげにひなたに支えてくださった皆様のおかげです。
これからも「こどもも大人も一緒に楽しくご飯を食べよう!」をモットーに
続けていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。


2019年8月のメニュー:ピザ、冷製スープ、フルーツ寒天













巻頭言 <ひろがりとつながり> 石井智恵美(まぶね食堂スタッフ・牧師)

ある日、スタッフのWさんから、こんな話を聞きました。「知り合いの小学生の子がね、天国みたいなところがあるんだよ!おいしいものが食べられて、食後にホット・ケーキも作らせてもらって、食べ放題で、しかもただなんだよ!”って言って、お友達をまぶね食堂に誘ってくれたんだって。」「天国みたいなところって、その子も天国にはいったことないはずなのにね」と爆笑しました。それでも、ああ、そんな風に思ってくれる子どもがいるんだ、と感動しました。いつか、その子が大人になったときに、まぶね食堂のことを思い出してくれて、”天国みたい”って思える場所が、こども時代にあったなあー、自分も今、大人になってこどもたちに何かできることがあるかなーと考えてくれたら、こんな嬉しいことはないと思ったのです。


今年はさらに嬉しかったのは、町内会の方々が「こどもたちに餅つき体験を味合わせてあげたい」と、臼と杵で本格的なもちつきをしてくれて、こどもも大人も一緒に楽しめたことです。11月のその日は、庭で焼き鳥も焼いて、町内会の親睦会も兼ねました。 こどもが重たい杵を持つのを、大人が後ろで一緒にもって支えてあげながら、「ほら、足をもう少し前に出して」と体の使い方を教えながら、「よししょ!よいしょ!」と力いっぱい餅をつきました。日本の食文化・身体文化が、こうやって世代から世代へ受け継がれてゆくんだな、と嬉しくなりました。つきたてのお餅は、それこそ、天国の味でした。また、町内会の方々が、教会の台所を使ってくれたことで、いざ災害が起ったときに、即戦力になる人のつながりができたということも嬉しいことでした。ボランテイア・スタッフでは、様々な事情で来られなくなった方々もいますが、新しく加わってくださる方もあり、順調に運営はまわっています。


今年一年を振り返って思うのは、地域の方々のかけねなしの善意が集まって、まぶね食堂のつながりとひろがりが、着実に育っていっていることです。昨今、胸が痛むようなニュースが多い中で、まぶね食堂の場で安心し、信頼できる人たちとつながることができることは、なんと大きな幸いだろう、と思います。2019年12月にアフガニスタンで銃弾に倒れた中村哲医師は『人は信じるに足るものだ』と、アフガニスタンの砂漠に水をひく大事業を成し遂げ、10万人の飢えた人々を救ったと言います。比較するのもおこがましいのですが、「人は信じるに足るものだ」ということがこどもたちの心に、地域の人たちの心に刻まれれば、こんなに嬉しいことはありません。その小さな一歩となりますように。


11/9メニュー:つきたてのお餅(きなこ・あん・のり)

   











<まぶね食堂―食事がつなぐ地域の輪>『やまゆりニュースNO.28』より


 まぶね教会(麻生区下麻生)で、毎月開かれている「まぶね食堂」は、2017年2月にこども食堂としてスタートし、2019年4月で26回目を迎えた。同教会の石井智恵美牧師、企画運営を行うまぶね食堂運営委員会の前代表小平慎一さんは、食堂を始めた理由を「麻生でも孤食の改善や安心して食事のできる場を提供しようと思いました。子どもだけでなく、誰でも一緒に食事のできる場、食事を通じ地域の方たちが交流できる場を造りたいと思っています。」と語る。


ボランテイアメンバーは、運営委員会代表の渡邊良子さんの友人、地域の人、
福祉作業所の人などで、取材日は10名前後が9時半からカレーライス、
サラダや餃子の準備をすすめていた。

大量の食材がメンバーの会話と笑い声のなかで、次々と姿を変えてゆき、
見ているこちらまで楽しくなる。子どもは、希望すればホットケーキを焼くこともできる。

はじめは参加者がいないこともあったが、昨年頃から毎回50~60人で安定しているそうで、この日も会場は子ども連れの家族、高齢の夫婦などでにぎわっていた。

そんな参加者の澄み切った声でハーモニーを聴かせてくれた二人の少女、
障害はあっても満面の笑みでバイオリンを奏いてくれた男性など、
お腹も心も満たされる時間だった。

(認定NPO法人あさお市民活動サポートセンター『やまゆりニュース』VOL.28 2019年6月1日発行より転載)





手作りアクセサリーを販売しているところ

タピオカ・ミルクテイー

【東柿生まつりに出店】









昨年来、大流行している「タピオカ・ミルクテイー」.流行に敏感なWさんは、早速これに目をつけて、インターネットでタピオカを購入。夏祭りでこれを売って、まぶね食堂の資金作りをもくろみました。しかし、7月の夏祭りでは、タピオカはさっぱり売れず、持ち帰って教会の冷蔵庫に保存死、販売しましたが、教会でもさっぱり売れず。流行を先取りしすぎての失敗でした。しかし、これにこりずに、秋の「東柿生まつり」(東柿生小学校開催)で、タピオカ・ミルクテイーを販売したところ、完売しました!こどもたちはやはり流行に敏感なのでした。会計も潤ってほっとしました。


まぶね食堂の過去のメニューと参加者                          


<2019年度(19年2月~20年1月)>

のべ人数:こども139名 大人395名 合計534名 平均44.5名


2/9 豚汁、御豆ご飯、餃子 こども 14 大人 27

3/9 ちらし寿司、お吸い物、餃子 こども 23 大人 34

4/13 カレーライス、サラダ、餃子 こども 12 大人 31


5/11 けんちん汁、雑穀御豆ご飯 こども 10 大人 28


6/8 梅ご飯、具だくさんの味噌汁 こども 15 大人 24


7/13 具だくさんのそうめん、ヨーグルトゼリー こども 13 大人 37


8/10 ピザトースト、冷製スープ、フルーツ寒天 こども 9 大人 40


9/14 五目ご飯、味噌汁 こども 10 大人 34


10/12   大型台風上陸のため中止

11/9  けんちん汁、お餅(きなこ、のり、あんこ)、焼き鳥 デザート:柿 
*町内会の親睦会を兼ねる こども 17 大人 65


12/14  ピザ、シチュー こども13 大人40

1/11  さつまいもご飯、お味噌汁、焼き鳥、焼き野菜、焼き団子 こども3 大人35



献金・献品に感謝いたします。お米、お米券、素麺、調味料、お菓子、商品券他