こども夏期キャンプーみんなで祈ろう②


【バーべーキュー。皆で切った野菜。一番人気はウインナー。みんなおいしく頂きました】

 キャンプの午後は、みんなで農伝の探検。学生や近所の幼稚園に貸し出している畑を見ました。さといも、かぼちゃ、きゅうり、トマト、とうもろこし、じゃがいも、バジル、等々、様々な野菜を作っていました。農伝の寮長に畑を案内してもらい「バジルはいくらでも生えてくるから、採ってもいいですよ」と言われ、早速摘んでみました。よい香りです。こどもたちにも、翌日おみやげにTさんが包んでくれました。こどもたちと農伝の道を散策すると、オレンジ色のきのこや、こぶのついたイチョウの木、セミやカマキリ、バッタなど発見の連続です。男の子たちは、虫取り網とかごをもって虫取りに夢中。女の子たちは固まっておしゃべりに夢中。ぐるっと回って寮の入り口まで戻ると、男のたちはハチの巣を発見。「危ないからハチの巣にはちかづかないでね」と注意しましたが、後から「ハチの巣をゆすって、ハチをみんなで追い出したんだよ」と報告にくる男の子が。大人がやってはいけないということをあえてやってしまうのが子どもなんだな、とため息。こういう冒険がこどもたちを成長させるとわかっていても、何か事故があったらと心配で、親御さんたちの気持ちが少しわかりました。
 夕方はバーべキュー。皆で野菜切りをしました。昨年、玉ねぎを切りながら涙を流していた男の子たち。「もう玉ねぎ切りはやらない。こんなのは女にやらせる」と女性差別発言が飛びたしたのにはびっくりしましたが、その男の子たちが今年は進んで玉ねぎ切りをやる、と言ってくれてとても嬉しかったです。一年の進歩を感じました。こどもは成長してゆくものですね。だからこそ、大人は良い種をまかなければ、と思わされました。炭おこしがなかなかうまくゆかなくて、苦労しましたが、焼き上がった野菜やお肉は最高においしかったです。豚肉と鶏肉と1キロづつ用意しましたがすべてなくなりました。山の中の澄んだ空気の中でゆったりと暮れてゆく時を楽しみながらのバーベキューは最高でした。終わっての花火大会。Aさんの差し入れです。「私もこどものキャンプが楽しかったから」と。子どもたちは花火を心ゆくまで楽しみました。終わってキャンドル・サービスを研修棟で。切った竹の中に水を入れそこにキャンドルを浮かべます。電気を消すと「きれーい!」と声があがりました。そしてスタッフのIさんのお祈りのお話。暗闇の中、温かい優しい声がこどもたちの心身に沁み入ってゆくようでした。

【竹のキャンドル。水の上にキャンドルを浮かべています。幻想的な美しさです。】