アジア学院収穫感謝祭に参加して

 秋晴れの土曜日、アジア学院(ARI)の収穫感謝祭に行ってきました。カンボジア・ツアーから帰って、一度は訪ねたいと思っていて、ついにこの日になってしまいました。お昼頃にARIに到着。受付にツアーで御一緒だったシニア・ボランテイアのIさん。草取りで日焼けして健康そうでした。先日、まぶねに来てくれたチュンリさんは、食べ物コーナーでインドのプ―リ(揚げパン)を販売していて、再会を喜びました。通訳のフジさん、スタッフのYさんと再会を喜ぶのもつかのま、みんなそれぞれの役割で忙しそうでした。200人の 位の人々が、震災から建て直した新しいコイノ二ア・ホールを中心とした場所に集まっています。ご近所の方から、ARIの関係者、高校生、大学生の助っ人も多く来ています。様々な国の民族衣装を着た日本人、外国人を見ていると、国境を超えることは夢じゃないと思えてきます。この日の主食のカレーはほぼ売り切れ。私はフィリピンの豚肉アドボ(じゃがいもの煮物)、プ―リ、バナナトロン(バナナの春巻き)、さつまフライをいただきました。1時半から始まったパフォーマンスは、歌あり踊りあり、詩の朗読あり、紙芝居ありと盛りだくさんでした。チュンリさんは、ナガランドのサンタム族のお祭りを説明してくれて、そのうちの踊りと歌を皆で披露してくれて、本当に生き生きしていました。ゴスペル聖歌隊も、会場を盛り上げてくれました。音楽と踊りは、宗教の本質を一番体現しているかも、と思いました。大きな美しい生命力の内に包まれてしまう高揚感、連帯感を、音楽と踊りは体感させてくれます。また、アフリカのドラム・パーカッションも素晴らしかった。ビートの聞かせ方が全然違う。大地に深くつながった音なのです。一番、印象的だったのは、若い日本人のボランテイア・スタッフが、生き生きと自分を表現して、手話ダンスをしたり、自作の歌を歌ったり、紙芝居をしていたことでした。外国の研修生に交じって生活することで鍛えられるのでしょう。その姿を見ていて、国境を超えて平和を実現することは夢ではない、と思わされ希望を与えられた思いでした。

【コイノ二ア・ホールの玄関正面に掲げられた「収穫をする女達」の絵。自然との調和と収穫の喜びに溢れています】